平野虎丸の土砂災害検証   原因と安心への道を探る
 

広島の土砂災害では8月23日、死者42名・行方不明者43名とされていますが、和歌山・奈良の災害と同じぐらいの大きな災害になってしまいました。
山間部と違って住宅密集地であったことが災いしています。

土砂災害現場には土曜日、多くのボランティアが参集しているというニュースを見ましたが、土石流災害が起こって多くの住宅が全半壊したり人の命が奪われた後では、遅過ぎるのではないでしょうか。

私はこの30年間土砂災害を予見するがゆえに、自然の大切さや植林の危険性を行政にも、マスコミにも、ブログで一般の方がたにも訴えてきました。

マスコミは、誰かのせいにすることを控えるためか、自然災害で終わらせようとしますが、これでは、今後助かる命も助かりません。
私は、一人でも多くの皆さんを助けたいと思っています。
いくら早めの避難をしても、大切な家が全半壊してはおしまいです。

家と自分の命を自分で守るために、早めに自分が住んでいる場所の土砂災害の危険性を知ることは大切です。
役所が渓流危険地域に指定していなくても、危ない場所もありますから、ご心配な方はぜひ、ご相談ください。

新聞では、「全国的に土砂災害の危険」があると書いています。

私もそう思っていますが、災害から免れる方法は必ずあります。

私は熊本県の山奥で育ち、20代では原生林伐採の仕事を行い、近年は補助金で行われる植林・下刈り事業も体験しました。
山とは70年の付き合いです。

いまどき、わたしのように山と林業の変遷を詳しく知る人間は滅多にいないと自負しています。
土砂災害の専門家と言われる人たちは林業のことを知らず、植物のことも知らず、昔の原生林のことも知らないようです。
山のことを詳しく知らない人たちに自分の大切な命を家を預けることは危険です。
命と同じように家も大切です。

詳しいことは電話でお尋ねください。
090−2082−6618です。

 
平成27年3月10日 防災担当大臣に陳情
 

一般社団法人エコシステム協会第9号
平成27年3月10日

内閣府特命担当大臣         
防災担当大臣 山谷 えり子 殿


                                                         一般社団法人 エコシステム協会
                                                         代表理事 平野 虎丸
                                                         熊本市東区東京塚町18番43号
                                                         電話:096-288-8086

陳情及び趣意書
土砂災害の 90% 減災
土砂災害から国民の生命と財産を守る人材育成事業「山大学」

  1. 原体験

昭和29(1954)年、私は16歳で悲惨な土砂災害を経験しました。
・終戦から9年、林業は拡大造林の時代を迎えていました。木材運搬は木馬(きんま:木材を運ぶそり)からトロッコ、そしてトラックへと移り変わり、山を削って広い林道が造られていました。
昭和29年9月13日、台風12号が九州を縦断、私の住んでいた熊本県水上村にも大雨を降らせました。雨は林道を造成した廃土に溜まり、土石流となって村を襲いました。村でたった1軒の商店と営林署の事務所が飲み込まれました。この集落の人口50名足らずの小さな村で、実に13名もが犠牲となったのです。 
難を逃れた40名ほどの村人が高台にあった我が家に身を寄せて一夜を過ごしました。行方不明者の家族の泣き叫ぶ声が60年経った今も私の耳から離れません。
土砂災害から人命を守りたいという私の使命感はこの時の経験から生まれたものです。

  • 土砂災害の現状

日本は世界に冠たる経済大国・技術大国に成長しました。しかし、大雨や台風の度に全国各地で土砂災害が発生し、60年前と同じ光景が繰り返されています。

自然災害による死者・行方不明者のうち土砂災害によるものが全体41を占めています。(昭和42年〜平成23年。国土交通省。統計には阪神・淡路大震災、東日本大震災を含まない。)これは驚くべき数値です。土砂災害がいかに国民の生命を脅かしているかがわかります。
3.山崩れ(土石流)の要因

 これまで行政や研究者の皆さんは山崩れの要因について気象条件や地質・地形などの自然的要因のみを調査研究してこられた傾向があります。しかし、近年の山崩れは人為的要因のほうがはるかに大きいのです。

木材生産林はすべて挿し木の苗を植林します。拡大造林期に植林された広大な木材生産林は林齢40年を超え、1本の木材の重量も大きくなりました。地上部(樹高)が20に育った木でも、根は1.5mほどの深さしかありません。挿し木特有の浅い根は自分の重量を支え切れず倒木しやすくなっています。とくに、急傾斜地の沢沿いに植林された樹齢30年以上のスギ・ヒノキが大雨によって土壌ごと流され、各地で大規模な土砂災害を起こしています。(別紙資料参照)

わたしは、挿し木の危険性について30年前から関係者及び行政に対し警鐘を鳴らし続けてきました。土砂災害の現場数百カ所に足を運んで調査した結果、挿し木の木材生産林と山崩れの因果関係にますます確信を持つに至っています。

現在、各都道府県が「土砂災害警戒区域」及び「土砂災害特別警戒区域」の指定を進めています。すでに全国で36万9,998カ所の土砂災害警戒区域、うち21万6,817カ所の土砂災害特別警戒区域が指定されました。(2015年1月31日現在)
しかし、これら警戒区域、さらには市町村が作成するハザードマップには、木材生産林の影響が考慮されていないように思われます。斜度や距離などの地形的な要素から画一的に警戒区域を指定する方法では、各区域の正確な危険度を示し、土砂災害の正確な予測をすることは困難です。

4.「山崩れ診断士」の育成(「山大学」)と効果

林業家5代目の家に育った私は、自身も林業に携わりながら70年にわたって山林の変化を見てきました。山を診れば山崩れの危険箇所を正確に指摘し、山崩れを防ぐための適切なアドバイスをすることができます。いわば「山崩れ診断士」です。近年発生した全国の土砂災害現場の検証を通して診断力はさらに高まりました。
私の山崩れ診断に基づいて適切な防災対策を講じていただければ、その区域の山崩れを90%防止することが可能です。すなわち、区域住民の生命、財産、公共施設などを守ることができるのです。

しかしながら、土砂災害危険区域は日本各地に点在しています。私一人で解決することは不可能です。
そこで、私の培ってきた知識と経験をもとに「山崩れ診断士」を全国で育成する必要があると考えるに至りました。各都道府県において、県および市町村の防災担当者に集まっていただき、実地研修型の研修会「山大学」を開催するのです。「山大学」で研鑽を積んだ「山崩れ診断士」諸氏には、管轄区の危険箇所に足を運んで診断を行い、適切な防災対策をとっていただきます。診断の困難なケースには私も同行して診断にあたります。
今後10年で500名の「山崩れ診断士」を育成すれば、全国の山崩れによる土砂災害を90%減災することが可能です。

急傾斜地の沢沿いに植林された挿し木のスギ(ヒノキ)を皆伐すれば土砂崩れの危険度は著しく低下します。すなわち、土砂災害ならびにその被害が著しく減少するのです。これは災害後の対処療法ではなく、災害そのものを減らす対策です。災害がなくなれば国や自治体の復旧・復興にかかる膨大な経費も削減できます。


5.最後に

土砂災害防止・国土強靭化に大きく貢献する「山大学」事業の一刻も早い着手を望みます。
「山大学」の予算は別紙添付の通りです。現在の土砂災害を90%減災する効果を鑑みれば、費用対効果の極めて高い事業といえます。
ご英断の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

以 上 

年(1/1〜12/31)

土砂災害(土石流・地すべり・がけ崩れ)件数

土砂災害のうち土石流件数

土砂災害の死亡・行方不明者数

平成15年 897?? ?? 57?? 23
平成16年 2,537? 564 62
平成17年 814 158 30
平成18年 1441 169 25
平成19年 966 129
平成20年 695 154 20
平成21年 1,058 149 22
平成22年 1,128 234 11
平成23年 1,422 419 85
平成24年 837 256 24
平成25年 941 262 53
平成26年 1,184 338 81
合 計 13,920 2889 436
平 均 1,160 240、75 36、3
       


記憶に新しいところでは、平成23年の紀伊半島豪雨、平成24年の九州北部豪雨、平成25年の伊豆大島土石流、昨年平成26年には広島の土砂災害…。数え上げれば枚挙に暇がありません。

平成15年から昨年26年までの12年間に発生した全国の土砂災害件数は13,920件、年平均では1,160件になります。

そのうち、最も深刻な被害をもたらす土石流は累計で2,889件、年平均で240件にのぼります。これは土砂災害全体の約20%に当たります。

 
日本初を阿蘇から

土砂災害から「国民の生命と財産を守る」プロジェクト


再び九州北部豪雨の悲劇を繰り返してはいけない!
土砂災害防止に30年以上取り組んできた私は、昨年の地元阿蘇・熊本市の災害を目の当たりにして、この長年の課題を解決する決意をしました。
どうすれば、近年頻発している土砂災害から国民の生命と財産を守れるのか?

土砂災害のメカニズム解明と防災への提言も含め、
「国民の生命と財産を守る」プロジェクトを開始いたします。


〜 ご案内 〜

日 時   平成25年5月25日    10:30〜11:30分まで
受付開始 午前 10時
場 所   阿蘇市蔵原1420  リゾートホテル阿蘇いこいの村

内 容  T 土砂災害は予知できる
U 土砂崩れの予知・防止診断士を養成する「山大学」のご案内

講 師   金子好雄 東海大学准教授
中村芳生 中村学園大学准教授
平野虎丸

主 催   一般社団法人 エコシステム協会
協 賛  (有)ネオUDサークル・ NPO 熊本若葉会


お問い合わせ 熊本市東区東京塚町18−43
一般社団法人 エコシステム協会         
代表理事   平野 虎丸
電話:096−288−8086
携帯:090‐2082‐6618
http://www.ecosys-jp.net

5月27日 平野虎丸ブログより


5月27日(月)、九州、四国、中国が例年より早く梅雨入りしました。
熊本は、昨日から強風が吹き荒れていますが、まだ、雨の気配はありません。
平野
さて、去る、5月25日(土)、山大学「土砂災害から国民の生命と財産を守るプロジェクト」が始動しました。
九州各地から150名ほどの皆さんにご来場いただきました。
ありがとうございました。

マスコミは、新聞、テレビ、みんな告知に回りましたが、取材に来られたのは、昨年、「山は警告する」を制作した熊本県民テレビ(KKT)さんと、熊本日日新聞さんだけでした。

KKTでは、挿し木のことや、専門知識を持った人材養成のことをニュースにしてくれましたが、熊日は、残念ながら記事にはなりませんでした。
 
会場
?青木先生
中村先生
 
記念写真
 
金子好雄東海大学準教授、中村芳生中村学園大学準教授、青木宣人福岡大学非常勤講師、3名の大学の先生方も予定時間を30分オーバーするほど、熱心に話しをされました。
梅雨入りを前に、山大学は始まりました。

裏山の崩れが心配な方は、ご相談をお寄せください。

電話  096-288−8086
携帯  090−2082−6618

ちなみに、静岡県浜松の茶畑地滑りは、先日、住民の避難はすべて解除となったようです。
私が現地調査したあとには大規模崩落はなく、今後も大規模崩落はないと思います。
 
2013年10月17日

台風26号による伊豆大島 大規模土砂災害の原因 猪瀬都知事


昨日未明に発生した台風26号による伊豆大島大規模土砂災害では、想像を超えるたくさんの犠牲がありました。
犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしますと共に、今回の大規模土砂災害発生の原因と今後の対策について考察します。

伊豆大島の現場に行ったことがないので、きょうは、さまざまなテレビの検証番組を見て、画面や大学教授の皆さんのコメントも参考にしました。

テレビ画面を見ると、昨年7月に発生した九州北部豪雨による土砂災害現場とそっくりです。
火山灰土壌というところも似ていますが、阿蘇火山と違って、三原山の場合、800年前に噴火した溶岩流に堆積した土壌という比較的新しい火山灰土ということです。

一番大きな崩壊地は、幅500メートル、2`メートルの距離。
今回の災害は、土砂災害、土石流災害、流木災害です。

※ 大規模土砂災害の原因

1、1日に800oの豪雨。

2、崩壊しやすい急傾斜地である。

3、崩壊しやすい火山灰土壌である。

4、急傾斜地で、弱い火山灰土壌の場所であるにもかかわらず、頂上付近まで道が作られ、植林もされるなど、自然のままではなかった。

5、大くの家が水が集まる沢周辺低地に建てられていた。


最近の土砂災害現場をみると、どこも、普段は水がちょろちょろ流れる程度の2〜3メートルの小さな沢が、流木によって、2〜30倍の大きな川となっています。

今回の伊豆大島土砂災害の報道では、現地レポーターや大学教授の皆さんが、盛んに、「流木」、「木材」、「材木」という言葉をつかわています。

土砂災害の解説につかわれていた図にも、針葉樹の絵が書かれていました。

皆さんの目に焼き付いた樹木は、スギの木だったのではないでしょうか。
テレビ画面を見る限り、雑木が多く残っていますが、雑木の中にスギが見える場所や、スギだけの場所もありました。

もしかしたら、流された木は、スギの木が多かったのではないかと、推測もしています。
木が倒れるときに、根っこが石と土を一緒に流します。

木が災害を大きくするのです。

これまでの土石流木災害のように、もし、スギがなければ、道がなければ、土砂災害の様相は、違っていたと思われます。

※ 今後の土砂災害対策について

1、大規模土砂災害の原因を記録的豪雨や火山灰だけのせいにしない。
2、山の危険個所について再度徹底調査を行う。
3、山の上流域、急傾斜地、沢周辺50メートルには植林しない

 

2013年05月20日

 北部九州豪雨による 南阿蘇立野新所の土石流現場を検証する 

 
 

先日から数回に亘って、昨年の北部九州豪雨により、犠牲者2名が出た土石流現場を診て来ました。

遠くから見て分かりますが、土石流現場は急傾斜地で、腰の悪い私にとって歩いて登ることは大変な困難を伴いました。

写真は、家が流され、犠牲者が出た場所です。

此処から、崩壊現場は見えません。

家が一部流されたところでは、復元して、今も生活をされていました。

立野新所における土石流災害の原因は何か。

今後、此処に安心して住まうためにはどうすればいいのか。
 
 2013年05月22日

 阿蘇 立野新所 土石流現場を歩く

 南阿蘇立野 新所 土石流現場
 

写真は、南阿蘇立野新所の土石流現場。
写真の場所から登りました。

すぐ下に一部損壊した家(修復済み)が建っています。
土石流の幅は一番広いところで40〜50メートルぐらい。

左写真の場所は滝です。

右写真にはひっくり返った挿し木スギの浅い根っこが写っていますが、このように、植木鉢の中の根っこのような根しかない高さ10メートルほどのスギが急斜面にたくさん立っていたのです。

左写真は、急斜面の植林地の様子。
右写真は、土石流現場に群生しているカラスザンショウ。

種が落ちていた場所では、1年も経たずに、先駆植物が繁茂し始めます。


左写真、エビネが群生していたところ。
花は終わりかけていました。

右写真はスギ植林地内。

千枚石が見えます。


土石流現場も、かなり高いところまでやってきました。
眼下に、57号線が見えます。

急斜面の土石流現場を登って、道を見つけて下りてくるまで、2時間以上かかりました。

あまりにも立てているので最後まで登れず、山崩れの初めを確認するには至りませんでした。

写真は、以下のブログでごらんになれます。

阿蘇立野新所 土石流現場を歩く

 
 2013年05月23日

 植えてはいけない場所に植えたことによる土砂災害の発生

 
 この辺りの植林は、写真にあるように、森林開発公団による「水源林造成事業」として行われていました。
地元の方の話では、熊本県の林業公社の造林地もあるそうで、殆どが分収造林ということです。
もう、伐期が来ているにもかかわらず、伐採されなかったのです。

売っても三者で儲けを分け合うほどの利益が出ないからでしょう。

写真左は、立野新所におけるもう1箇所の土砂崩れ現場ですが、ここは、向こうのスギ植林側に小さな沢があり、林道からスギが崩壊していました。

此処はスギ植林地の下のほうで崩れたために、下の家までは押し流していませんでした。


さて、今後、スギ植林地の真下に暮らす住民の皆さんが安心して末長く此処で暮らしていくためには、どうすればいいでしょか。

私の診断は、やはり、全伐です。

山全体が急傾斜地であり、砂防指定地になっています。

以前にも近くで崩壊しているのです。
植林された挿し木スギが、50年近く経っているものもあります。

これまでよりも危険が増大しています。

地元では2割間伐の話がでているようですが、間伐したからといって、これから根っこが深く大きくなるわけでもなく、100本のうち80本も根っこのないスギが残っていれば、今後また、豪雨があった際に、どこが崩れて、流木が急斜面を下ってくるか、わかりません。

小さな谷も林道も危ない。

家の上に位置するスギは全伐する。
安心して暮らすためには、それが最も安心な方法です。
根っこがない木は、背が高い木ほど、倒れ安いものです。

植木鉢の木を考えてみてください。
小さな木は、流れてもたいしたことはありません。

自然の雑木が崩れても、スギ山が崩壊するような崩れ方をすることはなく、流れていく間に、枝や幹は短くなってしまい、スギのように長い丸太が家に突っ込むようなこともありません。

雑木は、海まで流れることもありません。
自然はよく出来ています。
自然であれば、急斜面に挿し木スギばかりが1ヘクタールに2000本も立っていることはないのですから。
自然の姿を今一度見直して、土砂災害防止に役立てることが肝心です。
 
 13年04月29日

 浜松市天竜区の茶畑 地滑り現場 城内実衆議院議員と現地調査

 
4月27日(金)午前、衆議院議員 外務大臣政務官 城内実氏と共に、静岡県浜松市天竜区の「茶畑」地滑り現場に現地調査に入りました。
 城内実議員と浜松の茶畑地滑り現場検証
 
城内議員の呼びかけで、浜松市の土木事務所長や浜松市の県会議員さんも一緒でした。
写真には茶畑所有者も写っておられます。

現場は急傾斜地ではありますが、テレビで見るほどには、危険な感じはしませんでした。

前日にスギの木がまとめて落下し、これ以上の大きな崩落はない、と見ました。

昨年土石流木災害のあった阿蘇外輪山の高さに比べると半分もなく、大きな土石流災害の心配もないでしょう。

茶畑を少しカットして、緩やかな斜面にしておけば、今後たとえ地滑りがあっても穏やかなものとなって、地元の皆さんも安心して暮らせるものと思います。

そのようなことを土木事務所のかたにもお話ししました。

                ☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;

浜松地滑り、西側斜面が新たに崩落…けが人なし


 浜松市天竜区春野町杉の茶畑の地滑りは、25日に続き、26日午後9時15分過ぎにも、これまで崩落していない西側で亀裂が拡大し、斜面が崩落した。


 静岡県によると、崩落は20分ほど続いた。範囲や土砂の量は不明だが、けが人や建物被害はないという。

 県は、地表の亀裂の計測装置を23日の崩落箇所の東側に1基、西側に4基設置していた。26日午前中には毎時数ミリ程度だった西側の亀裂の動きが、午後9時には同123・8ミリとなり、西側の1基の電波がその後、途絶えた。崩落により壊れた可能性が高いという。


 過去に現場付近を調査したことがある静岡大の土屋智(さとし)教授(60)(森林土木)によると、現場は、地下水を含みやすい砂が中心の地質で軟らかく、2011年の台風で今回の地滑り箇所の下側が削れたという。

(2013年4月26日23時39分 読売新聞)
 
 
 
 
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