挿し木について
挿し木と実生の木の根左が挿し木、右が実生

挿し木は、元々年を取った木の枝から切り採った枝なので、大量に同じものが採れ、成長が早く花が早く咲くので、園芸用に広く利用されています。
実生が8年かかるものでも3〜4年で花が咲きます。
木は小さくても、年を取っているということになります。
30センチほどの背丈の椿に花がついているものが売ってある場合は挿し木の木です。

実生の場合、どんぐりなどを見ると分かりますが、まず、根が長く出て、そのあとから上に伸びる芽が出てきます

反対に挿し木は、根がない枝に、後からヒゲ根が出てくるものですが、実生のような大きな直根が出ることはありません。

つまり、誰もが想像しているような大根やにんじんのような根っこ、これが直根ですが、この部分が欠落しているのです。
樹木ではありますが、十分に樹木の働きができない木ということになります。

なんといっても、根っこは大切です。
深く大きな根っこがあって初めて大木としての役割が果たせるのですが、挿し木は地上部がどんどん大きくなっても、
根っこが深く入らないので、
大きな植木鉢の木のように頭でっかち状態で、大風が吹けば倒れることになります。

台風の時に大きな街路樹がよく倒れますが、あれは挿し木というわけではないにしても、根を浅く切って持ってきて植えてあるために起こる現象です。

山に植えてあるスギやヒノキが台風でカンタンに倒れるのは、挿し木だからです。
木が大きくなればなるほど、倒れやすくなりますから、今後スギやヒノキの林業地は、ますます大雨や台風で倒れることが予想されます。

木材生産が目的でなければ、山に挿し木スギやヒノキは植えないほうが賢明です。


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