同時運転マルチの業務用エアコンはどんな場所に設置する?
業務用エアコンには同時運転マルチというものがあります。この同時運転マルチはどのような場所で使用すれば効果的なのでしょうか?広いフロアを冷やすもしくは暖めるなどという場合に効果的です。業務用エアコン1台だけの場合だと、どうしても冷えているところとそうでないところ、などのようにムラが出来てしまいます。そうすると非常に効率が悪いですし、電気代の無駄にもなります。このようなことを防ぐため、また、部屋をムラなく冷やす、暖めるためには同時運転マルチがおすすめです。
同時運転マルチであれば複数台の室内機を同時に運転させることが可能になるので、部屋全体を快適な空間に出来ます。同時運転の場合には室内機すべてが一緒に動くので、間仕切りされているスペースで使うのは逆効果になってしまいますので、注意が必要です。このような同時運転マルチを設置することで、室外機が1台に対して室内機を複数台設置することが可能なので、室外機を設置するためのスペースも省けるのでおすすめです。
同じ広いフロアなどでも、間仕切りされているなどの場合には、同時運転ではなく個別運転をすることが出来るものにするのがよいでしょう。
業務用エアコンの温度設定の豆知識
子供やお年寄りが多い場所では業務用エアコンの湿度にも注意
業務用エアコンをよく使う季節と言えば夏です。夏になると熱中症にならないように、設定温度を下げる、水分補給をこまめに行うなどのことをすると思います。もちろん温度や水分も大切なのですが、それと同じように大切なものがあります。それが、湿度なのです。
夏の湿度についてしっかりと考えたことがあるという人は少ないかもしれませんが、同じ温度であっても湿度が高い場合と、湿度が低い場合では感じる温度に差があると言われています。もっと簡単に言えば、夏の場合であれば、部屋の中の気温が同じであっても湿度が高いと暑いと感じてしまいますし、逆に湿度が低いと涼しいと感じるのです。冬の場合には、同じ温度でも湿度が上がれば暖かく感じます。湿度については、40〜60%くらいに保つのがベストと言われています。湿度が40%よりも下になると、ウイルスが活性化する、肌などが乾燥してしまうという悪影響があるので、部屋の設定温度も重要ですが、それと同じように部屋の湿度にも注意するようにしましょう。子供やお年寄りなどが多いという場所ではとくに注意が必要です。子供やお年寄りは自分自身で体温調節するのが苦手な場合が多いので、体調を崩さないように最適な温度、湿度を維持するようにしましょう。
事務所に設置する業務用エアコンはセンサー付きが良い
事務所に設置する業務用エアコンで、おすすめなのがセンサー付きのタイプです。付いているセンサーはメーカーや機種などによっても異なりますが、多くの場合人感センサー、床温センサー、湿度センサーなどがあります。
人感センサーは非常に重要な働きをしてくれます。人のいる方向や人数、人がいるかいないかを検知してくれるので、節電にも効果があります。人がいないと判断すれば自動的に節電運転をしてくれるから、無駄が少なくて済みます。これが人感センサーが付いていなければ、ずっと運転したままになってしまい、無駄な電気代がかかるということになってしまいます。
床温センサーは部屋の中をムラなく快適にするために必要なセンサーです。部屋の中を暖め過ぎる、冷やし過ぎるということを防いでくれます。床温センサーが床の温度を検知してくれるので、このように部屋全体をムラなくすることが出来るのです。
また、湿度センサーがあれば湿度を上手くコントロールすることが出来ます。湿度が高すぎると蒸し暑く感じますし、一定の数値以下になれば肌が乾燥する、ウイルスにとって良い環境になってしまいます。このようなことを防ぐためにも湿度センサーなどがあるとよいでしょう。オフィスで使用する業務用エアコンを選ぶ際にはこのような点に注目して選んでみましょう。