実生の根と挿し木の根のちがい。
実生と挿し木の写真 左は実生の根。右は挿し木の根。>
上の方は同じでも、根が違います。
実生の根は、しっかりと地中に直根を伸ばして、背丈の高い、大きな木を支えています。

園芸品では挿し木も多いのですが、山においては、
スギとヒノキが挿し木です。
雑木といわれるものは、実生です。
材木を大量に、早く生産するために、挿し木を利用しているのです。深刻で複雑にみえる

地球環境問題も、その問題の殆どを昔ながらの、自然復元による「実生の山づくり」が解決します。
木を植えたときは、1年に何回も見に行って草を刈ったり、水をやったりして可愛がりましょう。
植えっぱなしでは、自然復元する木々たちに負けてしまいます。


伐採後の山に木を植える時は、実生で5年くらい育てた木を記念樹的に植えればよいと思います。
言い換えれば、伐採後の山に沢山の木を人間が植えて育てることは、自然生態系の破壊となります
最近は、「国内林業崩壊の危機」だから「森林整備は公的資金で」などと、わけの分からない論議があちこちでなされていますが、林業と森林は無関係のものです。

行政では、「自然森林を天然林」、「木材生産林を森林」と呼んで、問題を複雑にしています。


木材を生産して販売する仕事は、商業であって、森林整備や森づくりではないのです。
森づくりは、
森づくりの専門家である自然に任せるべきです。
  <写真は、雑木山全伐後11年の自然復元の森。
      エコ学習公園の森。禿山から再生しました。>
地球を守る実生の山

2004年11月20日、21日
熊本県九州東海大学で開催された
第4回九州「川」のワークショップ2004 で、次のようなことを発表しました。

地球環境を守る実生の木 みなさんは、
山に植えてある木には、2種類あることをご存知でしょうか。

1つは、自然が昔から続けている種からできる「実生」の木。
もうひとつは、人間が作りだした「挿し木」でできた木です。

九州では、今や、挿し木の山が大方を占めています。では、実生と挿し木は何処が、どう違うのでしょうか。 外から見ると判りませんが、根っこが全く違います。


実生は、太く、長い直根が入っていて大木になっても、しっかりと木を支えています。
倒れた挿し木の木
反対に、「挿し木」は、木を切った後に出てくる上がり子さんのような、細い根しか出てきませんので、たとえ、100年経っても、直根はなく、台風や大雨によって簡単に倒れる大きな要因になっています。  

100年生のスギの大木でも、根っこの深さは、2bほどしかありません。

頭でっかちですから、簡単にひっくりかえってしまうのです。
これが、土砂災害の原因となっています。
「みなさんも、実生と挿し木で苗木を育てて、自分で確かめて下さい。」
エコシステムでは、
17年前から、阿蘇と益城町において、実生の山づくりを行っています。伐採後を買い取って、
自然に生えてくる木を積極的に育ててきました。
もう、立派な雑木山です。

●お金も人もあまり必要としないので、ボランティア団体にはお勧めの方法です。
百聞は一見に如かず。一度、見にいらして下さい。
「よい川づくりは、土砂災害のない山づくりから。」
山を伐採した後は、二次林や、萌芽林を育てることを提案いたします。

                            
                                NPO法人 エコシステム  理事長 向井 榮子
発表した子供たち 21日の子供の部においても、小学生の子供たち5名で、台風や大雨でも倒れない実生の木と、台風や大雨で倒れる挿し木の根の違いについて、寸劇を発表しました。

「判りやすい、元気がいい」と、大受けでした。


写真は、発表した子供たち5名。



エコシステムホームへリンク  
      森林環境税へリンク

            自然復元による森(山)づくり


※エコシステムでは、自然復元による山づくりを
 1988年から、阿蘇のナショナルトラスト1号地において

 1994年から、益城町のエコ学習公園において、開始しました。


◆阿蘇ナショナルトラスト1号地の森  成長の記録

自然復元する山 1988年夏、阿蘇郡南小国町

ナショナルトラスト方式によって、
九州で初めて、
3haの自然保護目的の土地を購入。
スギを伐採して1年くらいの禿山状態。
写真は、秋。

阿蘇の野草がたくさん生えて来ました。
ツリフネソウ、ヤマホトトギス,ツルリンドウ
キセワタ、ラショウモンカズラ、カノコソウ、
ギンラン、ツクシシオガマ、フタリシズカ、
フシグロセンノウ等など。
右、上の写真と同じ場所の10年後。

自然復元してきた木は、ケヤキ、ハナイカダ、
ウリノキ、ネムノキ、アオキ、ヒサカキ
ニワトコ、ミズキ、ヤブデマリ、チャノキ、
紫シキブ、ツリ花、ニシキギ、イチゴ類等
いっぱい。

地球環境を守る実生の山
自然復元した山の紅葉 1989年に富士フィルムグリーンファンドから、
「花いっぱい鳥いっぱいの森づくり」事業
に対して、400万円の助成を受けました。



 左写真は、2004年11月の現地。
 美しく紅葉する山になりました。

 
 自然復元17年の森。
                               エコシステムホーム
                               エコシステム自然森林へ
◆エコ学習公園の森  
     成長の記録

1997年、
熊本県上益城郡益城町

雑木山伐採地5haを、
全国からの募金で購入。

右写真
1994年に雑木山を持ち主が伐採したもの。
雑木山伐採地
自然復元する山 左写真は、伐採から4年後。

自然復元した木は、
かし類、エゴノキ、タラノキネムノキ、ニワトコ
コバノガマズミ、ネズミモチ、モチノキ、カナメモチ
カラスザンショウ、ツバキ、コナラ、山ツツジ
ヒサカキ、ヤマガキ、タラノキ、エノキ、木イチゴ等たくさん。

野草は、カン葵類、キンラン、イチヤクソウ、
シマカンギク、レモンエゴマ、フデリンドウなど。
地球環境を守る山 自然復元した山の紅葉
      <2004年秋    エコ学習公園の森    自然復元10年      紅葉する遊歩道>
  エコシステムホームへ                                  エコ学習公園へリンク